オイル交換は、スタンドに頼まずとも、自分で
簡単に出来る。用意するものは、工具の他に、古いオイルを
受ける器(石油缶をタテ半分に切ったものが
ちょうどよい)と、車の下に潜り込むときに敷く布。
まず、エンジンを回して、オイルを柔らかくしてから、
車の下に潜って、メガネレンチで、エンジンの
下のオイルパンのドレンボルトを外し、古いオイルを
流し出す。完全に出したら、再びボルトを
締め、新しいオイルを注入する...。
入れすぎないよう
半分ぐらいで、一度やめ、
レベルゲージで、計りながら
少しずつ注入すること。
この際、エンジンを1分くらい回し、
止めてから5分ほど、経って計るのが、
もっとも正確なやり方だ。
スタンドで、オイル交換すると、高級品は1L
当たり800円、普通車だと4Lは必要だから
合計3,200円くらいかかる。
ところが、これを自分で
やれば、並オイル(記号では20W-30)で、十分だから、
4L入り1000円のオイル代だけで済んでしまう
ことになる。
また、オイル交換2回に1回は、
オイルエレメントも交換しよう。
エレメントの頭部を
回す専用の「オイルフィルターレンチ」さえ用意して
おけば、ごく簡単にできる。
ただ、この時、新しいオイルを
注入する前に、エレメントを先に取り替える
ことを忘れずに。
エレメントを交換した時は、
特に、オイルの適量がゲージで、わかりにくい。新しい
オイルを入れた後、しばらくエンジンをかけてから、
ゲージで、再確認するとよい...。
備考:この内容は、
昭和55-3-10
発行(株)ごま書房
著者:樋口健治
「クルマとつきあう法 1」
より紹介しました。