「強引なタクシー」 大阪府 人形使い
私のお父さんが、出張である地方都市へ行ったとき、体験したという話です。
仕事も無事に終わったお父さんは、せっかく来たのだからと、繁華街へ
出かけました。あまり発展しているわけではないけれど、店もそれなりにあり、
行き交う人もそれなりに居る。
そんな、どこにでもありそうな町を、お父さんは、
歩く人達にぶつからないように、
避けながら ブラブラ歩いていたそうです。
そんな時、急に横で車のブレーキ音が聞こえました。
何事かと思って、
車のほうを見ると、そこに止まっていたのはタクシー。
それも、お父さんのすぐ横に 付けられいていました。
あぶない運転だな・・・と、お父さんが思っていると、
タクシーの運転手が、飛び出してきました。
運転手は、必○の顔でお父さんに近づき
強引にタクシーに乗せたのです。
文句を言う間もなく、猛ダッシュで、
走り出すタクシー。
お父さんは、何がなんだかわからず、
やっと、落ち着いたところで、
運転手に、どうしてこんなことをするのか、問い詰めました。
すると、青ざめた顔の運転手に、
お父さんは、こう言われたそうです。
「無茶なことをしたことは、
すいません。ですが、誰もいない
道で、人を避けるように歩く
あなたを見て、これは助けないと
まずいと、思ったんです・・・」
聞けば、その場所は、交通事故
多発地帯で、多くの人が○くなって
いるとか・・・。お父さんが見たのは、
事故で、○くなった人たちの幽霊
だったのでしょうか?
それ以来、
お父さんは、二度と、その町には
行かないと決めたそうです・・・。
備考:この内容は、
2011-7-22
発行:実業之日本社
編集人:芦沢泰仁
発行人:村山秀夫
「ギャー!怪談&都市伝説DX」
より紹介しました。