下重暁子「心を揺さぶるエッセイの書き方」...その3(最終回) | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

下重暁子 若い頃 に対する画像結果

 

 

【自分にしかできない書き方で】

 

「言葉」を探すことが大事

 

 

 

♣読む気にさせる「始めの一行」

 

 

 どう書くかを、詳細に検討してみよう。

 

「始めの一行、終わりの一行」

 

という言葉がある。プロの作家は、始めの

 

一行と、最後の一行に凝る。

 

 

 

どちらか一方の

 

こともあるが、そのためには、時間を惜しまない。

 

 

 

 「始めの一行」によって、その文章が、読みたくなる

 

か、どうか決まってしまう。何が起きるのか

 

期待をもたせたり、さりげない描写で

 

始まったり、いずれにしても、そこで決まると言って

 

もいい。

 

 

 

 

 

バックトゥザフューチャー に対する画像結果

 

第1作目「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

 

 

 

 私は、エッセイやラジオ、テレビ番組

 

の審査をすることが多いが、テレビでも、

 

最初の場面を見ただけで、ほとんど見当がつく。

 

 

 

面白いか、面白くないかが、

 

わかってしまう。

 

 

 

 「最後の一行」とは、文章が心に

 

残るかどうかを決める。結論づける

 

のではなく、

 

余韻をもって終わられると、

 

残像が去らない。

 

ショート・ショートなど

 

では、最後にどんでん返しをすることも

 

出来る・・・。

 

 

 

 

 

 

バックトゥザフューチャー に対する画像結果

 

未来「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

 

 

♣手垢のついた表現は避ける。

 

 

 良い文章というのは、堂々としている。

 

媚びがない。古典でも、「源氏物語」や「枕草子」、

 

「樋口一葉」の文章など、正面切って簡潔に迫って

 

くる。無駄なものがない。

 

 

 

 できるだけ、手アカのついた表現や 慣用句は

 

避けて、自分の思いや、感覚にピッタリした

 

言葉を探してほしい。

 

 

 

「雨がしとしとと降る」

 

 

 

あたり前のように「しとしと」とつける

 

から想像を刺激しない。

 

 

 

「雨が降る」と言い切ったほうが、どんなに多く

 

のものを含んでいるか、これしかないという

 

表現がみつからぬときは、事実のみ、スパっと

 

言葉にする。

 

 

 

「ふと見上げた空に・・・」

 

「ふと」が、慣用句になって、何気なく使って

 

いると、文章が、そこで崩れ、ウソっぽくなる。

 

本当に「ふと」見上げたのか、ただよく

 

ある例に習っただけなのか?

 

 

 

 「一語一語」よく考えて使おう。いいかげんな

 

表現は、その人の考えていること、感じて

 

いることのいいかげんさを表す。もう1度、

 

自分の心に問いかけ、自分の表現したいもの

 

を確かめよう・・・。

 

 

 

バックトゥザフューチャー に対する画像結果

 

過去「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

 

 

 

♣どこにいても、言葉を「切り取る」

 

 

 自分が、どうしても言いたい部分は、詳しく

 

具体的に書き込もう。そのためには、いつも

 

目を 耳を 大きく開いて見ること。聞くこと。

 

電車の中でも、街を歩いていても、自分の感覚で

 

言葉を切り取ると、退屈することがない。

 

 

 

 表現を学ぶには、本を読むのも大事。好き

 

な作家の本を読み、どんな表現が、心をとらえ

 

たのか、考えてみる。原稿用紙に、そのまま

 

写してみると、作家の息遣いまで、聞こえてくる。

 

 

 

 文章を書きながら辞書を引こう。ケイタイ

 

ではなく、活字の辞書を、せめて電子辞書に

 

してほしい・・・。

 

 

 

 書き終わったら何度も読んで推敲する。

 

重なった言葉や、余分な表現は削る。足りない

 

ところは加える。最後に「題」をつける。

 

 

 

タイトルは、

 

一種のコピーで、自分が書きたいことの象徴

 

なのだから・・・。恐竜くんハッ

 

 

 

 

バックトゥザフューチャーキャスト に対する画像結果

 

メイキング「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

平成20-9-1

発行:PHP研究所

PHP No.724号

より紹介しました。

 

(サブテーマ)

「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

過去、現在、未来、メイキングより

紹介しました。てへぺろ