山口百恵「赤いシリーズ」... | Q太郎のブログ

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赤い迷路|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBS

 

 

【大映ドラマのフォーマットを

完成させた人気シリーズ】

 

 

 出生の秘密、運命の悪戯、禁じられた愛、ジェット

 

コースター的展開、激しい感情表現・・・。近年、

 

世界的ヒットを連発している韓流ドラマの原点とも

 

言われるのが大映ドラマ、正確には、大映テレビが制作

 

するドラマ群である。

 

 

 

そのフォーマットを確立した

 

”赤いシリーズ”は、6年間で10作品を放送。そのうち7作品

 

に出演した山口百恵は、宇津井健と並んで同シリーズ

 

の顔とも言える存在であった。

 

 

 

1980(昭和55)年、

 

彼女の引退とともに、シリーズも終了するが、ここでは、

 

1人のアイドルを、国民的ヒロインに押し上げたと

 

言っても過言ではない”赤いシリーズ”の軌跡をたどる・・・。

 

 

 

 

 

 1974年(昭和49)年10月に始まった同シリーズの

 

放送枠は、TBS系の金曜午後9時。この枠は、伝統的に

 

大映テレビとの共同制作で、提供スポンサーは長年、

 

サントリーがメインだった。

 

 

 

そんな関係もあって、

 

TBSは、ワインの製造・販売に力を入れていた同社の

 

意向を汲んで、「白」と「赤」をタイトルに入れたドラマを

 

シリーズ化することを決定。

 

 

 

 当時のテレビドラマは

 

2クールが基本だったので、半年は、松竹と組んで、

 

”白いシリーズ”を、その後の半年は、大映と組んで、”赤いシリーズ”

 

を展開する事になった。

 

 

 

先行したのは、”白いシリーズ”

 

で、田宮二郎主演の、恋愛ドラマを放送。ヒロインを

 

山本陽子が演じ、大人のラブロマンスが好評を博して

 

いた。それを追うかたちで、制作された”赤いシリーズ

 

は差別化を図る意味もあったのだろう。冒頭で記した

 

ように、愛憎渦巻く人間模様を、過剰に描写した作風が

 

特徴となる・・・。

 

 

 

 

 

 1作目の『赤い迷路』は、妻を○された精神科医

 

(宇津井健)が、真犯人を突き止めるまでを描いたサスペンス。

 

 

 

そこに15年前にある約束をした女性(長山藍子)や、

 

その弟で、精神科医を憎む(松田優作)などが現れ、

 

濃密な人間ドラマが展開される。

 

 

 

 百恵は、精神科医の娘役

 

で、宇津井健とは、前年のドラマ『顔で笑って』に続く

 

2度目の親子関係。出生の秘密が、明らかになる健気な

 

少女を好演し、女優としての可能性を感じさせた。当時

 

の彼女は、『ひと夏の経験』が大ヒット。ドラマ放送中に

 

初主演映画『伊豆の踊り子』が公開されるなど、トップ

 

アイドルに駆け上がっていた・・・。

 

 

 

赤い疑惑|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBS

 

 

 2作目の『赤い疑惑』は、父親(宇津井健)が勤務する

 

大学病院の事故で、放射能を浴び、白血病を発症する

 

ヒロイン(百恵)と異母兄の青年(三浦友和)との切ない

 

ロマンスが描かれ、最高視聴率30.9%を記録。

 

 

 

のちに”ゴールデンコンビ”と言われた三浦とは、ドラマ

 

初共演だったが、同作の成功が、シリーズの方向性を決定

 

づけたと言えるだろう。

 

 

 

 共演者は、実は、ヒロインの

 

産みの母親である「パリのおばさま」に岸恵子、実の父親に

 

長門裕之、育ての母親を演じた八千草薫が、多忙な百恵

 

に合わせた撮影方法に疑問を呈し、6和で降板する

 

事態となったが(7話以降は、渡辺美佐子が演じている)、

 

それくらい当時の百恵は、○人的スケジュールに追われ

 

ていた。

 

 

 

 

 

赤い運命|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBS

 

 

 

 3作目の『赤い運命』は、伊勢湾台風の影響で、

 

生き別れとなっ検事の父(宇津井健)と娘(百恵)の物語。

 

行方不明となった妻(岸田今日子)は、記憶喪失のまま別の

 

家庭を築き、孤児院で育てられた娘は、身元品の取り

 

違えにより、犯罪者(三國連太郎)のもとに引き取られる。

 

 

 

 本当は、犯罪者の子なのに、取り違えで、検事のもとに

 

引き取られる少女に秋野暢子、娘に想いを寄せる義兄に

 

は映画『エデンの海』で百恵と共演した南條豊を起用。

 

 

 

実の父親が、法廷で対決せざるを得なくてなるなど、運命

 

に翻弄されるドロドロの愛憎劇が評判となり、最高

 

視聴率は27.7%を記録した・・・。

 

 

 

 

備考:この内容は、

2022-1-25

発行:辰巳出版株式会社

「タツミムック 日本懐かしテレビ大全」

より紹介しました。

 

 

 

(関連画像)