「ウィークエンダー」
【幸せな夜の、ディープな締めくくり
再現フィルムにハラハラドキドキ】
期間:1975年(昭和50年)4月~1984年(昭和59年)5月
土曜/22:00~22:54
主な出演者:加藤芳郎、桂朝○、泉ピン子、横山やすし、西川きよしなど
3時間に及ぶ怒涛のTBSのフルコースを味わった
あと、宿題は、日曜に先送りして『全員集合』での
カトちゃんの言葉に従い、お風呂に入り、歯を磨き、
そろそろ寝る準備に迫られる(当時の子供の就寝
時間は、早かったなぁ)。そんな中、後ろ髪をひかれる
番組が、もう1本あった。日本テレビの午後10時からの
『ウィークエンダー』だ。
漫画家の加藤芳郎が、進行役となり、この1週間に
新聞の社会面に載った事件ネタ、いわゆる三面記事
を、次々と紹介していく。紹介の冒頭「新聞によりますと・・・」
とナレーションが入り、続いてレポーター
役の桂朝○や、青空はるおら芸人や、まだ駆け出し
時代の「泉ピン子」、すどうかずみらタレントたちが、
名調子で、事件を解説していく。
昼間のワイドショーで、話題になっている事案も
取り上げつつ、悲惨な○人事件から、ちょっと笑って
しまう、おもしろおかしいネタまで、幅広く扱う中、風俗系や
性犯罪がらみの事件、いわゆる”下ネタ”を頻繁に
取り上げるのが、番組の色となっていた。
そして、最大の目玉は、番組後半の、再現フィルムの
コーナーだ。血しぶき飛び散るような、凄惨な○人
事件や、かなり際どいHな案件も、迫力の演出で
再現された。
現在の地上波では、放送NGだろう内容
だが、昭和の多感な子どもたちには、たまらないもの
だった。しかし、決して家族と一緒に、穏やかに見る
ものではなく、再現フィルムが始まる前になると、
親から(特に父親から)「早く
寝ろ!」と、テレビの前から退場を
命じられることになる。
そのため、筆者が、
最後まで見られる
ようになったのは、中学生に
なってからだった思う・・・。
○伐とした内容が続いた
番組の最後は、加藤芳郎が、
「来週こそ、いい週でありますように」
と、締めくくるのが、お決まり
だった。その言葉は、幸せな
土曜の夜のテレビパーティを、
締めくくる子守唄だったのか
もしれない・・・。
備考:この内容は、
2022-1-25
発行:辰巳出版(株)
タツミムック
「日本懐かしテレビ大全」
より紹介しました。
あの頃、お茶の間を賑わせ、娯楽の王様として君臨したテレビ。
ぼくたちは、そこから、実にたくさんのことを学び、
影響を受け、
まさに、テレビとともに、育ったと言えるだろう・・・。
バラエティ、ドラマ、音楽、子供番組などなど・・・。
かつて、ブラウン管に、釘付けになった、
思い出の番組プレイバック!