爆風に吹き飛ばされて、本当に車に激突!
「MI3 06]
【あらすじ】
「一線を退きIMFで後進の育成に当たって
いたイーサンは、教え子のエージェントを
○害した武器商人ディビアンを追って戦線に
復帰。チームを率いてバチカンに潜入し、守備
よくディビアンの逮捕に成功する。だが、
私設軍隊を所有するディビアンは部下の奇襲に
より脱獄に成功したばかりか、イーサンの
新妻ジュリアを誘拐。彼に”ラビットフット
と呼ばれる、あるアイテムの強奪を強要され
たイーサンは、上海で決死の行動に出る。
メガヒットが約束されている3作目で、
トムが新たに白羽の矢を立てた監督は意外にも、
劇場映画初演出となるJ・J・エイブラムズ。
TVシリーズ「LOST」を成功させた実績
はあるものの、映画ではまったく未知数の
存在で、この起用は冒険といえる。
しかし、
エイブラムズがストーリーテリングの才能を
発揮し、この後、『SUPER8』などでハリウッド
を代表するヒットメーカーとなったのは
周知の通り。プロデューサーとしてのトムの
先見の明が、証明される格好となった・・・。
エイブラムズが、本作で目指したのは、前2作の
おなじスパイ活劇ではなく、スパイの仕事
をしている人間のドラマ。実際、本作での
イーサンは、これから家庭を築こうしている
普通の男で、ロックスターのようだった前作
とは明らかに一線を画している。それでも
いざミッションとなれば、スパイのスキルを
フルに活用し、イーサンらしさを見せつける。
エイブラムズは『M・I・2」のDVD
特典映像を見て、ジョン・ウーがトムの過激な
スタントに恐怖を感じたことを知っていたが、
のちに同じ恐怖を味わうとは、思ってもいなかった
という。それゆえ、脚本を書き進めながら、
まずい!トムが自分で演じてしまいそうだ。と
思ったこともあるとのこと。そのトムは、今回、
も廃墟の6階から飛び降りたり、地上8m
の高さからぶら下がったりと、大活躍。
とりわけ凄いのは、爆風に吹き飛ばされた車に
激突するシーン。このシーンは本気で激突
していると思わないとダメだと思った。というから、立派・・・。
備考:この内容は、平成23-11-21 発行 (株)近代映画社
「SCREEN 2021-1月号」より紹介しました・・・。