しっぽを下げる動きの中でも、背中を丸めて後ろ足の間にしっぽを挟みこん
でいるときは、怯えている証拠です。体を低くして、見るからに弱弱しい
ポーズに見えるでしょう。
これは、「あなたに逆らうつもりはありません。攻撃しないでください」と、
全身を使って訴えていることもあります。足が縮こまって、場合に
よっては、そのまま後づさり・・・。
同時に、表情もよく見てみましょう。耳を下げて目を細め、口元は下がって
います。こんなときは、不安を抱えているのですから、飼い主はこれ以上、怖がらせ
ないよう配慮することが大事です。話しかけるときも、立ったまま見下ろさ
ず、しゃがみこんで姿勢を低くしましょう。上から見下されるト、イヌはさらに
恐怖心をつのらせてしまいます。
また、真正面に向き合うのではなく、横向きか、あるいは背中を向けて
しばらく放っておくのも、イヌを落ち着かせる良い方法です。
思わず、「よしよし、大丈夫だよ」と声をかけたくなりますが、あまり大きな
声はかえって驚かせてしまうので
気をつけましょう・・・。
備考:この内容は、 2011-7-27
PHP研究所発行 わんこ友の会著
「しぐさでわかるイヌの気持ち」
より紹介しました・・・。