チロルの山々から、
ババリアの野へ・・・
舞い降りてくるゴンドラ
山裾の盆地を抜ける。
山腹の白鳥の城を
見上げているんだ・・・。
山の頂へ
ワイヤーをつけた
ロープウエイが
雪の段がいへ
ゴンドラを
引き上げているところ
夏には、
見捨てられきた
ロープウエイが、
スキー客を集め、
夏には、
恋人たちを
集めた、山あいの小道が
雪にうずもれて行く。
そんな季節が
満月の夜
馬ソリを走らせて行く。
夢見心地の君は、
カンテラの明かりが
鈴の音とともに揺れ始め
遠去って行った
振る雪とともに
語り継がれ
誰知らぬものもない
白鳥の主人のことなのだが・・・。