「将来が不安になる”ネガティブ慣性の法則”」
「今まで、うまくいかなかったから、きっと次も失敗する」はず。
「今まで、このことを話してバカにされたから、きっと次もそうなる」はず。
「今まで、上司に話を聞いてもらえなかったから、きっと今度も聞いてもらえ
ない」はず。
そう思って、不安になることはありませんか?
僕たちの「思考パターン」は、基本的に過去の経験でできています。
それは、誰かに言われたこと、されたこと、頻繁に起こったこと、教えられた
こと、経験したことです。
そのような経験を通じて、
「こういうときには、こうなる」
という自分の中のルールを、自分の思考パターンとして自然に作り上げます。
そして、今、現在、目の前で起きる出来事を見て、そのパターンに照らし合わせて、
物事を判断します。
それが、「思考の慣性の法則」です。
つまり、こういうことです。
「今までこうだったから、きっと今回もこうなるだろう」
「今までこうだったから、きっと未来もこうなるだろう」
今まで経験してきたことが、”そのまま続く”一直線志向です。
つまり、思考は「過去から未来にまっすぐ進もうとする」ということです。
逆のパターンもあります。
「今までうまくいったから、きっと次もうまくいく」
この慣性をもっている人は、楽ですね。
「今まで成功してきたのだから、きっと次も成功する」はず。
と思えるからです。
根拠のない自信って、けっこう大切です。
一方、ネガティブ慣性を持っている人は、当然、過去のままの未来が待って
いると思うから不安です。
そこで、そのネガティブな方向を変えるためには、いったん立ち止まって、
「自分が慣性にのっとって、これから起こることを判断しようとしていないか」
と考えてみてください。
つまり 「うまくいかないはずだと、思いこんでいないか」と疑ってみる。
ということです。
もしかしたら、ネガティブの勢いに乗ってるだけなのかもしれないですから・・・。
備考:この内容は、2011-2-2 (株)。中経出版
心屋仁之助 著
「人間関係がしんどいと思ったら読む本」より紹介しました・・・。