寝っ転がってTVのお笑い番組を見ていると、
ピンポンピンポンの音ととも、突然画面に流れる”ニュース
速報”の文字。すわっ!大事件か?大災害か? とガバリと
起き上がってみたら、どうでもいいようなNEWSで、
なんだか拍子抜けしてしまった。という経験をしたこと
のある方はいないだろうか? 最近はすっかり
慣れっこになってしまい、あまり緊張する人もいなく
なってしまったようだが、あのニュース速報に、「こんなことなら
流す」という基準でもあるのだろうか?
テレビ局同士で協定かマニュアルでもあるのでは、
と思いきや、これが何もないのだ。ニュースが入った
段階で、各局の報道か、報道と編成部門の総括責任者が決定している。地震などの災害情報
は必要だし、飛行機や船の事故も被害者が多くの身元の確認が困難なので、関係者への情報
伝達の意味がある。このあたりはだれもが納得できることだろう。だが、汚職がらみ
だの、報道の義務だのと、それぞれの理由があるらしいが、とくに視聴者の関心が高い
とは思えない地方の選挙結果がわざわざテロップとなるのは解せないこともある。また、有名人の
逮捕、死亡などについても、意見がわかれるところだろう。
放送局どうしのライバル意識で、多局が流したのに、うちだけ流さないわけには
いかない。そんな事情もひそんでいるようだ。こんどNEWS速報のテロップを見たら、
その必要度を判定してみたら・・・?
備考:この内容は、1997年5月10日発行 コスモ出版
「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。