使い捨てカイロは、手でもむと発熱するが、その仕組みは非常に簡単だ。
カイロの中には鉄粉が入っていて、その鉄粉は空気に触れて酸化すると、水酸化
第2鉄になる。その化学反応が起きるとき、熱が生じることによって、カイロは温かく
なるのだ。
ただ、鉄を酸化させると言っても、普通はすぐには酸化せず、熱を発しない。そこで、
酸化現象を早めるため、使い捨てカイロの中には触媒が入っている。
その一つは、食塩水を含む保水剤で、食塩水が酸化を進める一方、保水剤が水分を
吸収していく。
また、酸素をたっぷりためた活性炭も入っている。酸素が多量にあれば、その分、
酸化速度が早くなるからだ・・・。
備考:この内容は、2020-6-1 青春出版社
話題の達人倶楽部編
「科学のネタ大全」より紹介しました・・。