全国、どこの銀行でも使われている言葉に「ダイテ」というフレーズがある。
実際、多くの銀行の窓口が閉まる午後3時以降は、「ダイテください」という言葉が
行内で飛び交っているのだ。内情を知らないものには、業務中にかわされる言葉とも
思えないが、この言葉には、どんな意味が隠されているのだろうか?
「ダイテ」とは「代金取立て手形」と略語。 代金取立て手形とは、取引先から
の依頼を受けて、銀行が現金取立てをする手形のこと。 「ダイテ」とは、漢字で
書くと「代手」のことで、「ダイテください」とは「代金取立て手形を取って
ください」という意味になる。
ほかにも、銀行には「ヤクテ」 「タメテ」などの略語がある。 これらは
「約束手形」 「為替手形」のことをさす。 「ヤクテください」 「タメテ回してください」などと
聞くと、素人には何のことだか、さっぱりわからないが、銀行ではさまざまな略語を
用いながら、業務を進めているのである・・・。
備考:この内容は、2013年3月30日 発行 夢の設計社 企画・編集
「誰に話してもすべらない雑学」より紹介しました。