紅茶やコーヒーを飲む時に使うティーカップには、ソーサーという小さい皿が下に添えられ
るが、これは受け皿でも、ティースプーンを置くためのものでもない。
ヨーロッパに茶を飲む習慣が伝わり始めた頃は、まだ、茶を○れるためのティーポットがな
かったので、茶葉をカップに入れ、お湯を注いで飲んでいた。しかし、これでは飲んでいると
きに、茶葉も口の中に入ってしまう。そこで、小皿に茶を移して飲む習慣が生まれた。これが
ソーサーの起源となったそうだ。また、当初は取っ手のない「ティーボウル」
を使っており湯呑のように分厚くもなかったので、熱いものを飲む
のには苦労した。そのため、ソーサーに飲み物を移して冷ましていた
そうだ。つまり、かつてはソーサーに口をつけて茶を飲むんでいたことになる。
やがて取っ手のあるティーカップやティーポットが生まれ、現在の
ような飲み方になったのである・・・。
備考:この内容は、2019-10-22発行 (株)彩図社
「みんなが誤解している雑学」より紹介しました・・・。