野生時代、猫は木のウロや岩穴など
せまくて薄暗い場所を寝場所や隠れ場所にして
いました。
眠るときは無防備になるため、
敵から見つかりにくい場所であることが必要
だからです。また、そういった場所は
一箇所でなく なわばり内にたくさんあった
ほうが好都合。的に遭遇しそうなときや一休み
したいとき、近くの隠れ場所に身を潜め
られるからです・・・。
現代の猫が箱やカゴを見つけると入らずに
いられないのもこの習性のなごり。とりあえず
入り心地を試してみて、気に入ったら自分の
寝床として認定します。とくに体にぴったり密着
する、ギリギリサイズの箱やカゴを好む傾向
にあるようです・・・。
この「自分の身が隠せるせまい場所」の
存在は猫にとってこちらの思う以上に重要な
ようで、動物病院や保護施設などの
慣れない
場所に連れてこられた猫に、箱などの隠れ場所を
与えるとストレスが軽減される
ことが
イギリスやオランダの調査でわかっています・・・。
備考:この内容は2019年6月20日発行 (株)西東社
卵山玉子 著 今泉忠明 監修「ねこほん」より紹介しました・・・。