新幹線のレール幅は、
古代ローマの馬車の車輪幅がルーツ
新幹線のレール幅が、JR在来線のレール幅よりも広いことはよく知られているが、
この幅は古代ローマに由来していることは、あまり知られていない。
新幹線のレール幅は「標準軌」と呼ばれ、1,435mmある。この標準軌
のレール幅は、世界初の実用鉄道を完成したイギリスのスティーブンソンが採用した
ものだ。彼はこのレール幅を採用する際に、かつて自分が働いていた炭鉱で使用
されていた、石炭運搬用のトロッコ鉄道のレール幅をそのまま継承した。
では、さらにそのトロッコ鉄道のレール幅のルーツはというと、ローマ街道を
走った快速馬車の車輪の幅である。かつてローマ帝国は町から町に網の目のように街道を
結んでおり、「すべての道はローマに通ず」といったことわざまで生まれた。
このローマ街道に残された馬車の車輪の幅が、世界の標準軌となり、日本の新幹線
にも使用されているのである・・・。
備考:この内容は、2013年12月17日 発行
制作(株)シーマ 「THE 雑学 KING」より紹介しました。