助さん> ひかぇーい、ひかぇーい。
この印籠が目に はいらぬか!
悪代官> なんだ、それ?
助さん> しもうた。ドラえもんの
”すらすらお絵かき”を
出してもうた・・・。
格さん> え~~い、ひかえい、ひかえい。
このお方こそ、水戸の
光圀公にあらせられるぞ!!
悪人A> ヘッ、口先だけでだれが
信じるかよ!
黄門> わからぬヤツらじゃ、これでも
信じられませんかな?
黄門様の差し出した右手には、
しっかりと水戸納豆ミニパックが
握られていた・・・。
助さん> え~~い、ひかえい、ひかえい。
この三つ葉葵のご紋が目にはいらぬか?
悪代官> そんなもん、目に
はいってたまるか!
この週の悪代官役は、ゲスト出演した
五木ひろしだった・・・。
格さん> え~~い、ひかえい、ひかえい。
この印籠が目にはいらぬか!
悪徳大阪商人> ちょっと貸して
もらえまっか? もしかしたらはいるかも
しれまへんねん。
この週の悪徳大阪商人役は、
ゲスト出演した西川きよしだった・・・。
助さん> え~~い、ひかえい、ひかえい。
このお方をどなたと心得る!
おそれ多くも先の副将軍、水戸の
光圀公にあらせられるぞ。頭が高い、
頭が高~~いッ!!
見物人> おっ、ディスカバー・ジャパンじいさん!
助さん> え~~い、ひかえい、ひかえい。
この方をどなたと心得る。
ただの年寄りと思うてか!この
三つ葉葵の紋所が目にはいらぬかー!!
雲助> たしか、シルバー・シートの
マークは、葉っぱ2枚で ねかったスか?
格さん> ご隠居、そろそろお年齢(とし)の
こともお考えになって、旅回りは
おやめになったほうがよろしゅう
ございませんか?
黄門> なにを言います、格さん。
旅をやめて私に何をしろと言うん
です?
格さん> はぁ、旅行代理店なんか
どうでしょう・・・?
格さん> え~~い、頭が高い、
頭が高い! こらっ、頭が高いぞ!!
このお方をどなたと心得る!
格さんの前では、頭が高いキリンが
アセをかきながら、必死で
はいつくばろうとしていた・・・。
備考:この内容は、昭和56年6月5日発行、KKベストセラーズ
「テレビを3倍楽しむ本」より紹介しました。