(CM)
東洋紡株式会社
敦賀事業所
自動車エアバッグ用基布
(本文)
近年は、クルマで事故っても、エアバッグが開く事で、ケガをしないですむ
ケースが少なくない。クルマが衝突するや、エアバッグは瞬き1回以下という
スピードで膨らみ、人体を受け止め、エネルギーを吸収したのち、しぼんでいく。これに
より、ドライバーの命と体は救われているのだ。
そのエアバッグを膨らませるのはおもに窒素だが、車内には大きなガスタンクが
あるようには見えない。じつは窒素は、エアバッグのガス発生剤から発生する
しくみになっている。
エアバッグを作動させるのは、衝撃センサーだ。衝撃センサーは、衝撃に
対してだけではなく、急激な減速に対して反応する。クルマが衝突の前に急停止する動き
を見せれば、「減速G」と呼ばれる重力が前方に働く。この減速Gが人体を
フロントガラスにぶち当てる力となるが、衝撃センサーは減速Gに反応するや、すぐに
ガス発生剤が酸化剤と反応し、窒素ガスを一気にエアバッグ内に充満させるのだ。
このときかかる時間は、衝撃センサーが減速Gに反応してからエアバッグが
膨らみきるまで、わずか0.03秒だ・・・。
備考:この内容は、2013年3月30日発行 夢の設計社 編集
「誰に話してもすべらない雑学」より紹介しました。