私の上の階に住んでいる、いつも玄関前をうろつくじいさんがいます。
出掛けようと家を出たとき、いつものごとく玄関をうろついていたじいさんは、
私の10cm前(息がかかる!)まで近づいてきて、
「自転車を2階のベランダに上げるのを手伝ってくれないか?」
と、言うのです。
おじいさんだし、大変そうだから手伝ってあげようかな?と思って話を聞くと、
なんと、私の自転車を運ぼうとするんです!
掛けたはずの鍵もない??
それが、自分の自転車であることを確認すると、
「ちょ、ちょ、待てよ!(キムタク風に)
運ぶの辞めてくれよ。
これ(荷物)置いてくるから」
と言い残し、じいさんをその場に残して110番しました。
警察> で、その人は?
私> 今、自転車の前でうろうろしています。
すぐ、警察が来て、警察の質問に、じいさんは、
「自転車がほしかった」
「私の自転車が盗まれた」
と、とぼけるので
「オレの自転車運ぼうとしたろ!」
と、詰め寄ると、一言、
「君、チャック開いてるよ!」
じいさんもろとも撃沈しました・・・。
森林 25歳 男性
備考:この内容は2009年8月20日発行 アスペクト
林雄二著 「死ぬかと思った 4」より紹介しました。