真夏の海辺やスキー場では、サングラスが欠かせない。これは、ファッション性という
より、強い太陽光線から目を守るためである。
ところが、とくに日差しが強くないときや、室内でまでもサングラスをかけている人が
いる。「ダテの眼鏡」ならぬ「ダテのサングラス」なわけだが、目のためには決して
おすすめできない。
というのは、いつもサングラスをかけることにより目に入る光線が少なくなってしまい、
より効率的に光を取り入れようと、瞳孔が開いてしまうからだ。これが習慣になると、
サングラスを外したときに、まぶしさを人一倍感じるようになり、すぐ眼が疲れてしまう。
白人はちょっとした日差しの中でもサングラスをかけている人が多いではないか、と
反論されそうだが、彼らは瞳にメラニン色素が少なく、それだけ強い太陽光線に弱いからだ。
ファッションを気にした結果、目の健康を害した、なんてことにはならないよう気を
つけたいものである・・・。
備考:この内容は、1997年5月10日発行、コスモ出版
「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。