ネコが吐いた時、毛づくろいのときに飲み込んでしまった毛を吐き出している場合、エサを
あわてて食べてむせて吐き出している場合など、吐いた後が元気ならばそれほど心配はない。
だが、「下痢もして嘔吐もする」「毎日のように吐く」「食欲がない」など、別の症状も
見られるようならば、病気の可能性を疑ったほうがいい(猫は一日食べないだけでも深刻な病気の
可能性がある)。
まず異物や血が混じっていないか、吐いたものをチェック。獣医の診察を受ける際、実際に
吐いたものを、できれば持参して見せよう。また食べてすぐ吐いたのか、ある程度時間が
経ってからなのか、吐くときになかなか吐けずに苦しんでいるか、すんなり吐いているか、一日に
何回吐いたのかどのくらいの量を吐いたのか、よだれをたらしていたり、熱が出ていたり
しないかなど、わかるかぎりのことを記録して、それも獣医に伝える。
吐くという症状は、例えば胃腸の病気、肝臓やすい臓の病気、泌尿器の病気、寄生虫や
伝染病、ストレスからガンまで、実にさまざまな病気の症状として現れる。
獣医の正しい診断の手助けになるよう、吐いた時の状況を詳しく話せるようにしておこう・・・。
備考:この内容は、2010年6月30日発行、日本文芸社、竹内徳知監修
「面白いほどよくわかる ネコの気持ち」より紹介しました。
