運命の瞬間へ
キーパーソン インタビュー
江畑幸子
沙織さんと2人で引っ張っていきたい
”前はそういうところに自分が出るなんて
思っていなかった” オリンピックに向け
ての率直な感想だ。初招集は2010年の
こと。それが、わずか2年間でチームを
代表するプレーヤーになった。オリンピック
への切符をつかむため、オリンピックで
メダルを奪うために欠かせない存在、勝利の
カギを握る存在と言っても過言ではない
江端幸子が、オリンピック世界最終予選に
挑もうとしている・・・。
疲れは溜まってます(V・チャレンジマッチ
翌日から合流)。試合の緊張感も
すごく残っていて、体もピリピリしている
感じで精神的にな疲れとかもすごく残って
います(笑)。それでも、動かしていないと
いけないので体を休ませながら動かして、
中国遠征のころにはある程度完全に動ける
ようにしたいです。V・チャレンジマッチで
敗れた悔しさもありますので、その分を、
全日本で発揮したいなと思います。
昨年のワールドカップ、自分としては
ほんとうに出来が良かったと思っています。
思っている以上のことができました。
オリンピックの切符という目標は達成できなかった
んですけど、自分としては合格点。
初めての大舞台で、たくさんのお客さんが
いて、注目される中でプレー出来るという
のはすごく幸せだなというのを感じてやって
いました。
今回のリーグでは、1本目が乱れた時に
誰が上げるトスでも強く打ち込むことを
考えてやっていました。試合の中ではそういう
状況がすごく多いので、崩れた時でも
1点に繋がるようなプレーをしたいな、と。
それが役目だと思っています。ワールドカップ
は出来がほんとうによかったと
思いますが、代表に入って2年目だし、相手も
あんまりマークしていなかったとも
思っています。全日本は、困った時に沙織さんに
頼ることが多いですが、そういう選手が
2人いたら相手も嫌だと思うので、
しっかり役目を果たして2人で引っ張って
行きたいなと思います。
また、ロンドンの切符を取っていない
ので、まずは世界最終予選を1位通過して
切符を取ること。正直オリンピックがどんな
ところか想像もできないんですけど、4年
に一度しか行われない大会で、どこの国の
チームもオリンピックに向けて必死に
なって戦うほどの大会です。前はそういう
ところに自分が出るなんて思っていなかった
んですけど、去年、海外遠征でロンドンに
行ってオリンピックの会場で試合をした時に
”来年ここでプレーしたい”と強く感じました。
そういう舞台で結果を出すことは
すごく難しいことだと思いますが今回の
オリンピックに照準を合わせていいプレーを
したいなと思います。そのためにも、世界
最終予選で、オリンピックにつながる
いい試合をすること。役割を果たして貢献したい。
私は足を引っ張ることが多いので、
コートに立っていて、みんなが安心して見て
いられるようにしたいなと思います・・・。
備考:この内容は、「月間バレーボール5月号」より紹介しました。