スタンド・バイ・ミー | Q太郎のブログ

Q太郎のブログ

パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥


Q太郎のブログ


 小学5年生の時、雨が降ると、かならず、学校を休む


不思議なコがいました。傘ももってないからだって


誰かが言って、そのコに”カサナシ”っていうニックネーム


が付きました。わずか1年間で転校していっちゃったので、


カサナシのホントの理由はわかりません。その後の


ボクは、雨が降ると、かならず、カサナシのこと、考える


ようになっていました。体育は休んでなかったから、


体が原因じゃないハズ。もしかしたら、ひとりで雨を見た


かったのかもしれない。仲良かったら、聞けたのに、とか、


でも仲良かったら、聞かないだろうな、とか・・・。


カサナシの謎は、やがて、友達との付き合い方の答えに


似てきました。




 スタンド・バイ・ミーって、心から想うのは、


ともだちに対してだと思う。恋人がいても、ともだち的な部分を


求めて、想うのだと思います。




 恋を描いてない、めずらしい映画『スタンド・バイ・ミー』は、


今や作家となって成功も幸せも手に入れた


ゴーディが、遠い12歳の頃の想い出をたどり、始まる。


それは、一泊二日の冒険旅行。アル中の父とグレた兄を


持ちながらもタフなクリス。暴力的な父をそれでも尊敬


するテディ、ドジでグズだけど憎めないバーンと、そして


デリケートな心に文学への才能を秘めたゴーディという、


4人の12歳の仲間がそろって、出発します。それぞれに、


小さな体に大きな悩みをかかえ、進み、話すことで整理し、


進み、答えのようなはっきりした何かをつかみ、


そのあとへ進む。この冒険で、彼らは成長しました。




 女のコに母性本能があるように、男のコには父性本能


って物があると思いました。それは、包容力に


そっくりだけど、ふんだんに育てる要素と力強さが目立って


います。「君のものを書く才能は、僕が守ってみせる」


ゴディにとって、クリスの声は、父のような応援に


聞こえたに違いありません。




 この映画を見終わったあと、園長先生の言葉を思い出し


ました。「君が成長すると、べつの友達ができるもの


だよ」 「そうなのかもしれないって感じながらも、犯行


次第で気持ちを打ち消した。その頃と同じことを、


やっていた・・・。


                             山口拓実









備考:この内容は、1992-4-25発行、自由国民社

「必見!ビデオBESTセレクト300」より紹介しました。