都会人の生活に、なくてはならない存在となったコンビニ。お弁当の味や品質も
なかなかのもので、各社「できたて、新鮮」をモットーとして、賞味期限をきっちり表示してある
が、期限を過ぎたものは、ドサッと捨てられてしまうのだろうか?飽食ニッポンとはいえ、
もったいない話だ。世界の人口の半分は、まだ飢えているというのに・・・。
実際には、たしかに、商品毎に”時間切れ”の基準は有り、それを過ぎたものは店内
での試食となったりするが、売れ残って捨てられる数は、意外なことにごくわずかなのだ。
各店舗のマネージャーがコンピューターのデータを基準にして、「どんなものが、
いくつ売れるのか?」をきっちりと考えている。客層の年齢や性別、毎日の天気や湿度はもちろん、
近所で工事が始まるとか、イベントがあるなどの条件も忘れないというからオドロキ。
考えてみると、全国展開の何千店もあるコンビニにとっては、売れ残るお弁当が各店で
一日一個出たとしても、その無駄な経費は大きなものになる。かと言って、「この店、
いつ来ても弁当が売り切れだな」なんてことになっては、客足も遠のいてしまう。
「数量の予測ができないようでは、マネージャーとして失格」という会社サイドの
シビアな意見も。これはコンビニだけではなく、ファーストフォード店でも同じだと言う。どこの
業界も、生き残るのは大変なのである・・・。
備考:」この内容は、1997-5-10発行、コスモ出版 「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。