打って守って、飛躍するキーププレーヤー
新鍋理沙
レギュラーラウンド 2位 ☆ 久光製薬スプリングスNo.3
新鍋は今季のレギュラーラウンドも安定
した成績で戦い切った。
打数の割合で言えば、作季は、チームの
トップ3である外国人(エリザンジェラ):
新鍋:石田の比はほぼ1:1:1だった
のだが、、今季は石田(878本)とフォフィーニャ
(823本)の打数がおよそ1対1
だったのに対し、3番手の新鍋は568本
と、2人の7割以下にとどまっている。
それでいて、存在感は作季よりも増した
ように思われるのは、観戦した多くの方に
も共通の印象なのではないだろうか?
セッター原(引退)の配慮も働いたので
あろう、勢いに任せる部分もあった作季からは
少しずつ立場が変わる中で、今は
そんな自分の役割を果たそうと奮闘が続いて
いる。
実際のところ、今季、彼女の口から出る
のはミスに対する反省の弁が多い。
「前半はミスが結構多くて、今でも何本もある
のですが、前半よりは減ってきたと思うんです
けど・・・まだ大事なときにミスがでたりして
います。これから重要な試合なので、
苦しい時でもしっかり自分の仕事が出来る
ようにしていきたいと思います」
ミスを減らす意識との相乗効果か、
スパイク決定率は作季から4%向上した。
もちろん安全な攻撃に徹しているわけでは
ない。レフト、ライトにかかわらず、
容易ではない2段トスをシャープに振り抜き、
鮮やかにブロックをかわすシーンも披露する
など、機動力を生かした攻撃以外でも
持ち味を発揮していることが、その存在感に
つながっている。
いよいよ、作季は戦えなかった四強の
舞台へ・・・。
「チームも最初と違ってほんとうにいい
雰囲気でできていると思いますので、去年
できなかった部分も含めて、今年は絶対に
セミファイナルで自分たちのプレーをして、
最後の試合でもいい雰囲気で戦えるよう
頑張っていきたいです」
”3月24日に最強のチームになる”ことを
目指してきた、久光製薬の攻守における
イープレーヤーに注目したい・・・。
備考:この内容は、「月刊バレーボール四月号」より紹介しました。