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落語家の真打ちになるには。

東京の落語家には、前座見習い、前座、ニツ目、真打(しんう)ちという序列がある。

前座見習いは、芸名のない付き人で、前座になってはじめて芸名をもらい、寄席の太鼓(たいこ)を叩いたり高座返(こうぎがえ)し_(座布団をひっくり返したり、演者のめくりを返すこと)などの修業を積む。

前座を数年つとめると、ニツ目。

雑用からは解放され、いちおう落語家として独り立ちしたと認められる。

相撲(すもう)でいえば十両(じゆうりよう)である。

さらに修業を積み、落語の技量も十分と認められると、晴れて「真打ち」、相撲でいえば幕内(まくうち)力士ということになるのだが、じつはこの基準、とても曖昧(あいまい)なのだ。

現在、東京の落語団体には、㈹落語協会、㈹落語芸術協会、円楽党、立川流の四つがあるが、流派によって真打ちへの昇進基準はばらばらである。

さらに、四〇〇人いるといわれる東京の落語家のうち、真打ちはなんと七割もいて、前座は十数人しかいないという。

現在の真打ちは、一〇年程度修業をつめば、たいていの落語家がなれるというのが実情。

落語家の実力が試されるのは、真打ちになってからである。