これは86年総選挙の結果ですが、前回次点の中山氏が返り咲き、社会党の天野氏が落選したので、自民+1、社会▲1ということになりました。前回初当選した額賀氏と塚田氏は議席を守っています。


当選 中山 利生   61 自民  元 122384 (5)
当選 額賀 福志郎  42 自民  前 111933 (2)
当選 葉梨 信行   57 自民  前  98314 (8)
当選 塚田 延充   48 民社  前  88479 (2)
   天野 等    52 社会  前  83310
   関戸 秀子   40 共産  新  20182
   久保田 孝   44 無所属 新   2481

額賀氏は、前回は無所属でしたが、今回は自民党公認で、得票も堂々の10万票超えです。その後も当選を重ね、防衛庁長官(2回)、経企庁長官、党政調会長、財務相など主要ポストを歴任していきます。が、初回防衛庁長官時は問責決議で辞任、経企庁長官(→初代経済財政担当大臣)時はKSDからの政治献金が発覚し、途中辞任と何となくついていない感がありますし、何となく地味です。とはいえ、現在の民主党政権の不安定ぶりはやはり経験不足によるところも多いので、このような経験豊富な人を与野党問わず活用していくことが必要なのかもしれません。現在の一川防衛大臣のお粗末振りは、2度目の防衛庁長官の時に普天間移設案を纏めた額賀氏とは大きな違いがあるようです。