と、申されますと? | 1・2・3・4・GOーーー☆

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昨夜、録画しておいたドラマを見ていて、ふと気になった言葉がありました。
「・・・と、申しますと?」 です。
 
「申す」って謙譲語だから、「と、仰いますと?」が正しいのでは?
と思ったのですが、でも、この「と、申しますと?」という言い方
よく耳にするし、ということは間違いではないってこと???
 
おそらく、このセリフを言った俳優さんの役どころが紳士で
話し方も当然とても丁寧なので、今までは聞き流していたのに
今回は、違和感を覚えてしまったようです。
 
 
さて、気になってしまったが最後、モヤモヤしたままでは寝るに寝れず
NETで検索開始!でもスイマには勝てず寝てしまったので、本日改めて調べました!
(自身の覚書なので、そんなこと知ってる~という方は以下スルーしてくださいませ)
 
 
まず、昨夜調べた時に驚いたのが、Q&Aサイトに似たような質問が
たくさんあったことw 違和感覚えたのはジブンだけじゃなかったんだ~と
ヘンな安心感(笑) しかも「仰いますと」派が多かった!
 
だけど、「間違いではない」という回答もあり、その理由も詳しく説明
されていたのですが、スイマにおかされてるアタマでは理解不能(苦笑)
わかったのは、「昔はOK、今はNG(避けた方が無難)」ということだけでした。
 
で、今日改めて調べたのが、文化庁の国語審議会の「敬語の指針」。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
以前「とんでもございません」を調べた時も参考にしたのでした。
 
 
結果から言いますと「間違いではない」そうです!以下抜粋です。

例えば,従来,謙譲語として扱われた「参る」「申す」等を「謙譲語Ⅱ」として
区分するが,これは,それらの語が「行く」「言う」等の行為の向かう先を立てる
用法から,話や文章の相手に対する丁重な気持ちを表す用法に変化しており,今後,更にその用法を定着させる方向にあることを踏まえた解説である。
「謙譲語Ⅱ」というのがあること、初めて知りました~!
(前回、このPDF調べたときは、該当欄しか読まなかったので
今回は、ざーっとだけど、全部目を通してオベンキョ致しましたw)
 
さて、この「謙譲語Ⅱ」ですが・・・(以下抜粋)
 
謙譲語Ⅱ(丁重語)(「参る・申す」型)
自分側の行為・ものごとなどを,話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
<該当語例>
参る,申す,いたす,おる,拙著,小社
 
ということで、使用例も出ていましたが、ここでは「申す」ではなく
「参る」の例文でしたが、なるほど、と思いました。

①「私は明日から海外に参ります。」のように,「自分」について使う。
②「息子は明日から海外に参ります。」のように,「自分の側の人物」について使う。
このように,謙譲語Ⅱは,基本的には,「自分側」(①②の場合をまとめてこう
呼んでおく。)の行為に使う。

ただし,謙譲語Ⅱは,このほか,次のように使う場合もある。
③「向こうから子供たちが大勢参りました。」「あ,バスが参りました。」
「夜も更けて参りました。」のように,「第三者」や「事物」について使う。
③では,「自分側」の行為ではない点は,①②と異なるが,
「話や文章の相手に対して丁重に述べる」という働きを果たしている点は,
①②と同様である。③の初めの例の「子供たち」は,この文脈では
「立てなくても失礼に当たらない人物」ととらえられている。このように,
立てなくても失礼に当たらない第三者や事物についても,謙譲語Ⅱを使うことができる。
 
ということは、「申す」も「謙譲語Ⅱ」だから、
ものごとなどを,話や文章の相手に対して丁重に述べるもの」として使うと
「言う」を丁寧にいった表現としての「申す」はアリ、ってことになりますね。
 
ちょうどいい例文を発見しました!ちなみに別のサイトですが
これまたよくお世話になってるスペースアルクの「日本語Q&A」です。
 
「申す」は本来「いう」の丁寧語でもあり、
「あるところに、太郎と申すものがおりました」のように用いられます。
これにしたがえば、「○○と申しますと?」という問い返しは
「○○というと?」を丁寧にいった表現であり、正しいということができます。
 
 
は~、やっとスッキリいたしました~☆
 
ただね、それでもやっぱり違和感を覚える人が多いのも事実だし
失礼ととらえられてしまうことはあるだろうから、
「と、仰いますと?」を使った方が良い、という意見も多々あり、
それには同意です。
 
ちなみに、調べている中で出てきたのが、
「時代劇でこういう言葉づかい、よく聞く」という話。
 
お殿様が、家来や奥さんに「参ったぞ」ということもあれば、
「ここへ参れ」と言ったり、「世が申すことに間違いはない!」もあれば
「おぬし、なんと申す」なんてセリフを聞いた覚えがあります。
 
そういえば、このドラマの紳士な役どころの俳優さん
某長寿時代劇にずーっと出てる方でしたねw
 
私が感じた違和感は、もしかして、着物ではなく洋服姿で
「と、申されますと?」とおっしゃったからだったりしてwww