社団法人ボードゲームでは、

いくつかのオリジナルボードゲームを発表しております。

 

しかし、コンポーネント(カードデザインやボード盤のデザイン等)を作る余裕まではない為、

しばしば既存のゲームを利用して実施しています。

(それ自体を発売したり、それによって利益を得ている訳ではない為、著作権を侵害していることはありません。)

 

YouTubeにも、いくつかオリジナルゲームを公開しておりますが・・・

その中の1つに、『ザ・ナンバー』というゲームがあります。

 

ルール動画

https://www.youtube.com/watch?v=oRnaAW7gGig

 

こちらのゲームが波紋を呼び、またしても叩かれてしまう事になりました。

 

先週のブログでも書いたように、新しいことをすると叩かれてしまいます。

 

動画でも説明している通り、こちらはもともと『ザ・マインド』というゲームの改訂版として、オリジナルとして出しました。

 

すると・・・「これはオリジナルではない」という点が批判を招く対象となったのです。

 

私としては、「ニムトを使用してザ・マインドができるじゃん!!」という発見がオリジナルであり、

また、

〇ザ・マインドでは成し遂げられない多人数プレイを可能にしたこと、

〇カードのカウンティングを可能にしたこと、

〇しゃべってもよいというルールを付け加えたこと

 

もこのゲームのオリジナル要素だと思います。

 

しかし、確かにこれは完全にオリジナルかというとそうではないです。

「オマージュ?」という方が近いかもしれません。

 

それに関してはしっかり動画でもパクリ(システムはザ・マインドを利用しております。)という言葉を使っていますので、

作者様に敬意を払っているつもりでしたが・・・その想いの部分に関しては誤解を招いてしまいました。

申し訳ありません。

 

しかし、元のゲームのシステムを採用しているボードーゲームは、ザ・ナンバーだけでなく山ほどあるのに、

ザ・ナンバーだけ批判されてしまったことは何故でしょう。

それはやはり、社団法人ボードゲーム自体をよく思っていない方がいるからだと思っております。

(詳しくはこちらを参照:社団法人ボードゲーム誕生秘話② ~逆境~

 

そしてもう1つは、ボードゲームを古くから愛していらっしゃるファンの方の気持ちを察する力が及んでいなかった事です。

こちらは、私の未熟だった点です。

不快にさせてしまった方々には、ブログで恐縮ではありますが、お詫びをさせて頂きます。

私がボードゲーム業界に仕事として携わったのは、5年ほどです。

元のゲームをオリジナルにオマージュするという概念は、もっと繊細なものであるべきなのだという事は、今回の1件で知りました。

 

ですがこちらに関しても、何卒広い心を持って頂きたいと思います。

もちろん、製作者から直接クレームを受けた時には即座に動画の削除・今後そのゲームを行わないなどの対応を致します。

 

ですが、私としてはこの『ザ・ナンバー』というゲームを広めることにより、より多くの方に『ニムト』というゲームを知って頂けます。

ニムトにはこんな遊び方もあるんだぁと、広まり、結果ボードゲームの普及に繋がると思っております。

 

私が今後ボードゲームのを広げていきたい層としては、既存のボードゲーマーはもちろんですが、

それだけではなく、今までボードゲームに触れてこなかった方々です。

 

これまたオリジナルのNGビンゴは、紙とぺんさえあればできるオリジナルの多人数同時ゲームです。

(NGビンゴ動画:https://www.youtube.com/watch?v=ldYvwEJLqSA

 

飲み会などでも気軽にできて盛り上がります。

 

これからのボードゲーム普及・発展には、今までボードゲームというものを知らなかった方の層の方の参入が必要不可欠です。

という事は、今までの業界のルールにはない新しい考えも必要不可欠であると私は考えています。

新参者の私がでしゃばって新しい事をやる事を面白くないという方もいらっしゃると思いますが、

ボードゲームを愛し、デジタル化が進む日本でアナログボードゲームの素晴らしさを知って頂き、

そして人間にしかないヒューマニズムの素晴らしさをたくさんの方に体験して頂きたいです。

ボードゲームが日本を救うと、本当に思っております。

 

誕生秘話ブログの記事にも書いたように、私はカタン協会の理事も経験していました。

その時にも新しいことをやると出る杭は打たれていました。

盗賊に関する新しい交渉の一手は、今でもよく思われていません。

 

新しいこと、新しい一手は、時代とともに必要です。

 

どうかこれからも、社団法人ボードゲームを何卒宜しくお願い致します。

 

by岩田慎太郎