私の経歴は大ざっぱにこちらの冒頭に書いてあります。
前回のお話 私はなぜそう言えるのか③

新店舗をオープンまでこぎつけるも日々赤字
社長の言葉に奮起し、私の小さな箱の快進撃が始まる━。


まず最初にしたことはキャストの皆さんとボーイを集めての会議でした
私が最初に話したことは今このお店が置かれている状況です
キャストさんの働ける時間を伸ばしたいから、協力してくれという趣旨で話をしました

次に話したことは私の考え方の話をしました
私がこの業界に入って思ったこと、あなたたちキャストさんやボーイさんを差別していたこと
一緒に働く事によって、見方が変わり、今はとても尊敬できるし、感謝しているということ

そして、あなたたち全員に教養や、作法、マナーを学んでもらい、働いてよかった、立派に胸を張って卒業して貰えるようにしたいという話をしました
そして非情になるとも伝えました

最期に私の目標を伝えました
全員に今よりもっと稼げるようにしたいから、協力してくれという事
水商売と後ろ指指される事に納得していないので、イメージを変えたいという事などを話しました

みんな聞き入ってくれ、次の日からガラリとお店とキャストさん、ボーイの雰囲気が変わりました
プロらしく振る舞ってくれるキャストさんたち
今までなんでちゃんとせんやったんや!(笑)なんて冗談で言ったりもしましたが、今ではいい思い出です

それでも変わらない子、いわゆる『癌』ですね
話して前向きな気持ちになってくれる人もいましたが、大抵は癌なので、再発します
そういう時は切除です
心苦しいですが、この癌は他のキャストさんへ転移します
50人を助ける為に1人を見捨てる決断はもうしたくないですね
この点に関しては非情になりました
経営というのはそういう事だと思います

キャストのみんなが来客予定をたくさん作ってくれたおかげで前月よりかなり増え、ドリンクもでるし、ボトルもおりるし、見通していた酒の在庫がなくなって、他店からしょっちゅう借りていました
あの時生涯で最もお酒を飲んだ期間でしたね

それぞれの店舗に合わせた目標予算%が設定されているのですが、その部門で2か月連続トップ、1カ月少し落ちて、次の月は2位
そのまま上位をキープし続ける事が出来ました

エースの京華は1カ月で最高200本ちょいだったかな、指名が凄い事になっていました
こうなると指名回しが大変なんですよね
3被りが当たり前なんで、太客さんには私が席についてお酒をご一緒しました
私自身当時から接客にはかなり自信がありましたので、ほんとはあまり席について飲むのはよくないのですが、必要悪のようなものですね

会議ももう怖いもの知らず、アドバイス出来る地位を確立し、全店舗の集まる合同会議で話をしたりもしました
これは人数凄かったので、さすがに緊張しましたが(笑)

そんな走り続ける日々

私は異動する事になりました
恐らく大阪で最も有名なお店の一つへ
小箱から超大箱
2週間前に言われ、引き継ぎやらで大変でした
そんな最中・・・

次に続く