私の経歴は大ざっぱにこちらの冒頭に書いてあります。
前回の記事 私はなぜそう言えるのか


あらすじ
新規店の開業を任された私。
待っていたのは私にとってとてつもない挑戦でした。


物件に連れていかれ、驚かされました。

居ぬき物件です。

ボロッボロでしっちゃかめっちゃかな椅子テーブル。

汚いトイレに、天井を見上げれば大量の蜘蛛の巣。

発注すれば全部用意するから、掃除とリフォームは全部やってくれ、あとキャストを50人用意しておけと━。

さすがにこれには私も参りましたね。

掃除やリフォームは頑張りました。

とても大変だったのですが、身体を動かして汗かきながらやるその作業は没頭できます。

ただし、キャストを0人から50人用意しておけってのは無理があります。

やり方は他店舗へ通い、引き抜き作業、退店した子に電話、スカウト業者、本部が募集しているリクルート…

引き抜きは場数を踏んで覚えました。

お金はもちろん湯水のように消えていきましたが。

統括地区長さんにやり方を教わったりしながら、私なりのやり方を編み出しましたが、そのやり方じゃ引き抜けない子もいます。

引き抜きの話はまた後日。

あとは退店した子に電話、これは簡単ですね。

私ビビりなので、正直これずっとやっていたかった(笑)

あとはスカウト業者からの紹介、これもお金かかります。

本部が募集してるリクルートは本当にありがたかった。

そして最後にナンパ。

これだけは本当にしたくなかったです。

人に迷惑をかけないように生きなさいと育ってきたので、ナンパはそれに抵触し、全く気が進みませんでした。

統括地区長さんと話し合う事に。

なんでやらへんの?

人に迷惑をかけないように生きるべきだと考えているからです。

そこで統括地区長さんがたとえ話を。

マクドもドライブスルーで車道まで車はみ出させて周りに迷惑かけてんのとちゃう?

それとどう違うん?

さすがに言い回しがお上手で何も言えませんでした。

でもやっぱり女性の嫌がる事は意識的にはしたくないと考え、結局やりませんでした。

なんとかオープンまでこぎつけ、店舗も綺麗に、キャストさんは30人ちょいまだなんとか指名回し出来る人数まで確保出来ました。

副店長と味わった開店の達成感は今でも忘れられないです。

小さな箱でしたが、一番思い入れがありますし、当時店長になる前のお店(2店舗目)で働いていたこれから長い付き合いになるキャストの京華と出会ったのもこの時でした。


続く