「おもしろきこともなき世をおもしろく」。

 

幕末の志士。高杉晋作の辞世の句として知られる。

 

関ケ原の戦いで敗れ、移封された毛利輝元が築いた城下町には、その名残の土塀や長屋門が点在。

 

アパートや住宅の先に、江戸の面影が不意に現われる。

 

地元で「城下町」といえば、白壁が印象的な200~300メートル四方の一帯を指す。

 

そこに高杉や桂小五郎の誕生地がある。

 

彼らが通った藩校へは、歩いて10分ほど。

 

レトロな雰囲気の観光拠点「萩・明倫学舎」が跡地にある。

 

武士の子弟を教育した藩校に対し、身分を問わず志ある若者を受け入れたのが、吉田松陰の私塾「松下村塾」。

 

松陰神社の境内に塾舎がある。

 

久坂玄瑞に伊藤博文、山県有明・・・。

 

主な門下生が展示されている。

 

もう一つ、欠かせないおすすめが萩八景遊覧船。

 

萩城跡近くから船に乗り込み、心地よい風を受けながら橋本川へ。

 

水上から眺めも格別だが、八景の解説を聞くと川の渡しや雪景色など当時の美しい情景が立ち上がってくるようだ。

 

高杉の看病をしていた女性歌人は「すみなすものは心なりけり」と下の句を詠んだという。

 

おもしろきことなき世でも、心の持ちよう次第ということか。