世界で初めて缶コーヒーを商品化した三浦義武は現在の島根県浜田市で生まれた。
三浦がコーヒーに熱中し始めたのは、上京し早稲田大に進学した後だった。
研究を重ねた末、2枚重ねのネルに多量のコーヒー粉を入れ、水と湯で抽出する独自の方法を確立。
戦後は、地元で喫茶「ヨシタケ」を営む。
その傍らヨーロッパに最高のコーヒーを輸出したいと、地元の缶詰工場に着想を得て缶コーヒーの開発に挑んだ。
開発では、大きな2つの課題に直面した。
不均一なメッキ加工による缶の腐食と、殺菌時の温度変化による品質低下だ。
三浦は製缶メーカーとともに特殊加工や低温殺菌を使い課題を克服。
昭和40年に東京の百貨店で世界初の缶コーヒー「ミラ・コーヒー」を販売した。
缶コーヒー開発の歴史を掘り起こした島根地理学会は残された情報を基に平成27年、味の再現に成功する。
同年に第1期の認証者らで「ヨシタケコーヒー友の会」を発足させた。
現在、認証者は1府6県の36人に上る。
三浦の生家近くで「Cafe FUN」を営む田中昭則さんは令和4年に認証を取得。
ヨシタケコーヒーを提供し続けているそうだ。