青森県津軽地方の夏祭りのシンボル「金魚ねぷた」を飾った電車が今年も好評運行中だそうだ。
江戸時代の金魚は殿様への献上品。
そこで庶民は金魚の形のねぷた(ちょうちん)を作り、祭の日に子どもに持たせたようだ。
金魚は金運と幸運をもたらす縁起物。
津軽の夏祭に欠かせぬ存在として親しまれてきた。
その「金魚ねぷた」を電車内に飾り付けたのが、弘前市内と大鰐(おおわに)温泉を結ぶ弘南鉄道大鰐線の「金魚ねぷた列車」。
この電車、おすすめは日が暮れてからだそうだ。
土日祝日には車内の照明を落とし、金魚ねぷたの明かりだけで走行する「夜間特別ライトアップ運行」が行われるようだ。
弘前にはオリジナル駅弁もあるそうだ。
その名も「津軽弁」。
人参の子あえ、芳生昆布巻きなど津軽料理満載の「浸かるこんこん弁当」、帆立ごはんとイカメンチによる「炙りホタテごはんさ しょうが味噌っこの いがめんち弁当」など。
弘南鉄道の中央弘前駅に8体のこけし灯籠が並ぶホームに、銀色の電車が入線。
車内には、その数350匹という金魚ねぷたが。
発車すると電車の揺れに合わせて金漁たちが一斉に踊り出すそうだ。