世田谷の三軒茶屋駅と下高井戸駅間の約5キロメートルを走る東急世田谷線。

 

この線を1日に何回か「幸福の招き猫電車」と名付けられた猫顔の電車が走るそうだ。

 

沿線にあるお寺、豪徳寺こそ幸福の招き猫電車が走るようになった所似だそうだ。

 

お寺の敷地にお供えされた多くの招き猫を見ようと、世界中から猫好きが集まっているようだ。

 

招き猫たちの前で写真を撮っていたスペインから来た女性旅行者が手にしていた大きな招き猫は事務所で購入したもの。

 

いったんは持ち帰り、願いが叶ったところで再訪してお供えするものらしい。

 

豪徳寺は彦根藩主であった井伊家の江戸時代の菩提寺。

 

招き猫の発祥の地のひとつとしても知られ、次のような言い伝えがあるそうだ。

 

ある日、この地を通りかかった井伊直孝がお寺の門前にいた猫に手招きされるまま、寺に立ち寄ることになった。

 

寺に入るとまもなく、外では雷がとどろき大雨が降ってきた。

 

井伊直孝は猫の手招きのおかげで雷雨から逃れられたことに感動したという。

 

商店街の路地の隙間をコトコト通り抜ける世田谷線が、ほのぼの感たっぷりのこの街の風景にさらにほのぼの感をプラス。

 

井伊直孝は豪徳寺に招いた猫も、今もどこかで観光客を招いているようだ。