大小約150の島々からなり、五島市など様々な自治体で構成される五島列島。
最大の島、福江島にある企業の保養所がホテルに生まれ変わったのは、2020年の夏のこと。
1年もたたずに全国から旅人が訪れる宿へと成長したそうだ。
営むのは大手不動産から独立した30代移住者たち。
ホテル名は「カラトリ五島列島」。
海沿いにある好立地だったということもあるが最後に挑戦への背中を押したのは応援してくれた地元住人たちの存在だったようだ。
その数か月後、同じ福江島の半泊(はんどまり)という限界集落に「五島つばき蒸溜所」が誕生。
クラフトジンづくりに取り組むのはキリンビールを辞めて企業した3人。
「土地をお酒で表現したかった」という3人が候補地さがしの旅に出て、静岡、愛媛に行き、たどり着いたのが日本の西端だったそうだ。
住民たちが蒸留所の場所を探すのを手伝ってくれたお陰で、1年半ほどで開業にこぎつけた。
その中には、日本からカリブ海に、カリブ海から半泊へ20年近く前に移住して塩をつくって販売している移住の先輩もいたそうだ。