閉鎖中の2番ホームには、大小約100体のたぬきの置物、駅前には5メートルを超える大たぬき。

 

信楽高原鉄道の信楽駅(滋賀県甲賀市)は日本六古窯のひとつ「信楽焼」と象徴するたぬきであふれているそうだ。

 

大たぬきは、4トンの粘土で原型を作り、型を取り、コンクリートを流し込んで作ったという。

 

1体の製作に1年以上かかり、駅前の大たぬきが完成したのは昭和62年。

 

国鉄信楽線は昭和8年5月に開業。

 

しかし、乗客減で昭和40年代に廃線問題が持ち上がる。

 

以降、長年にわたり反対運動が展開されるが、昭和62年7月に廃止、第三セクター信楽高原鉄道として開業したばかりだった。

 

大たぬき第1号を寄贈すると信楽町に申し出ると玄関口の駅前設置が決まったそうだ。

 

今、大たぬきは駅のシンボルとなっているようだ。

 

信楽高原鉄道事故後、使わなくなった2番ホームに職員がにぎやかしにたぬきを置き出し、聞きつけた業者がさらに置いてくれ、徐々にたぬきは増えていったようだ。

 

今、この2番ホームのたぬきは、「映える」と観光客に人気のスポットとなっているそうだ。