米ニューヨーク・タイムス紙で2024年に訪れるべき場所に日本で唯一選ばれた山口市。

 

市内の名湯、湯田温泉も「観光の起爆剤に」と期待しているようだ。

 

国登録有形文化財の温泉宿「名勝山水園」の建物の主要部分は大正時代のものだそうだ。

 

大正時代からの部分はそのままに、昭和30年代から50年代に増築した部分の客室やロビーの一部は、京都の数寄屋師・笛吹(うすい)嘉一郎の手によるものだそうだ。

 

それぞれの客室もそうだが、庭園にも表千家の茶室「残月亭」や桂離宮の「卍亭(まんじてい)」などの写しがちりばめられ、どこも凝ったつくりのようだ。

 

敷地に隣接した山を借景にした庭には立派な枝ぶりの松や萩や京都から運んできたという石や灯籠(とうろう)など見どころはつきないようだ。

 

温泉は、温度の違う3本の自家源泉を混ぜた加水・加熱なしのかけ流し。

 

酸化を防ぐ力が強いため、鮮度もよいとのこと。

 

とろりと肌に優しくなじんで、上がってからも長く体がぽかぽかするそうだ。

 

料理は、ふぐ刺しやれんこん饅頭(まんじゅう)、鰆(さわら)のかぶら蒸しや天ぷらなど。

 

米紙の記事が出た後の外国人の予約は数件のようだが、国内からの再注目にも、インバウンド需要にも期待できそうだ。