瀬戸内海に浮かぶ山口県・周防大島は、一年を通じて温暖な気候に恵まれ、「瀬戸内のハワイ」との呼び名もある。

 

有人、無人の島々からなる周防大島町。

 

岩国錦帯橋空港から車で南へ約1時間、全長1020メートルの大島大橋を渡って本島へ渡る。

 

標高619メートルの嵩山の展望テラスから島の東南方向を眺めると、大小の島々が瀬戸内海の「多島美」の絶景が広がる。

 

作詞家の故星野哲郎氏の出身地、和佐地区の「星のビーチ」には、星形の風向計のモニュメントが立つ。

 

目の前に真っ青な瀬戸内海をのぞむ写真映えスポットとして観光客らに人気という。

 

周防大島は明治時代に約4千人が米ハワイに渡った。

 

1963年には米ハワイ州カウアイ島と姉妹島提携を締結。

 

景観の美しさに加え、長い交流の歴史も「瀬戸内のハワイ」と呼ばれるゆえん。

 

島東部の「片添ケ浜海水浴場」は、白い砂浜や揺れるヤシの木々が南国を思わせるリゾート地。

 

近年は島に移住する人も多いそうだ。

 

海岸沿いに昨年オープンしたカンボジア料理店「OーKUN(おーくん)」を営むリム・ピセイさんは、2016年から日本人の妻の祖父母宅がある周防大島で暮らしている。

 

美しい自然や海が身近にある暮らしに引かれたそうだ。