冬は星空観賞に最適なシーズン。

 

大井川鉄道(静岡県)は冬季週末限定で「星空列車」を運行。

 

その行き先は「澄んだ星空全国第2位にも選ばれた奥大井湖上駅(同県川根本町)。

 

大井川本線に比べ、井川線はミニサイズ。

 

それもそのはず。

 

井川線の前身は、中部電力が大井川のダム建設工事のために敷設したトロッコ軌道。

 

そのため何もかも小型。

 

午後5時ちょうど、星空列車は千頭駅を発車。

 

しばらく進むと、進行方向右側の車窓に大井川が寄り添ってくる。

 

南アルプスの間ノ岳を水源に駿河湾へと注ぐ全長168キロメートルの大河。

 

鉄道はほぼ全線にわたって大井川の河岸を進む。

 

千頭駅からおよそ40分でアプトいちしろ駅に到着。

 

ここでアプト式機関車を連結するために5分ほど停車。

 

長島ダム駅でアプト式機関車が開放されると、次の停車駅が星空観賞の目的地。

 

やがて同6時8分、奥大井湖上駅に到着。

 

文字通り湖上の駅で周囲に人家は一軒もなく、星空観賞に最適な駅のようだ。

 

星空列車は乗客を降ろすとトンネルの向こうに姿を消した。

 

星空を見やすくするためのようだ。