タコは謎だらけの存在だ。
世界中に250~300種、日本近海には50種ほど生息するといわれる。
日本では食用としてなじみ深いマダコやイイダコ、ミズダコでさえ、生態は分かっていないことが多いようだ。
例えばその一生。
マダコの寿命は1~2年とされる。
稚ダコのうちは海中を浮遊し、成長すると海底に移る。
ただ死ぬまでの間、どのように過ごしているのか。
行動パターンははっきりしないという。
地中海と日本近海のマダコが別種と分かったのも近年のことだそうだ。
身体の構造もユニーク。
イラストだとまん丸な頭と8本の足を描くのが定番だが、上部にあるのは胴体(内臓)。
頭は目のあたり。
その中にある脳は無脊椎動物の中で際立って大きいそうだ。
さらには腕の付け根にも「脳」があるそうだ。
ここがそれぞれの足を自在に動かすとされている。
足と吸盤は高性能なセンサーにもなっていて、触覚と視覚と合わせて周囲を認識しているとみられる。
タコは賢い。
学習能力、環境への適応能力、状況を先読みする力、旺盛な好奇心・・・。
「海の霊長類」の異名はだてではないようだ。