東京下町、江戸川区の住宅街の一画に「春花園BONSAI美術館」と名づけられた庭園と数寄屋造りの建物があるそうだ。
人の目線に合わせるように、擬木や台の上に整然と並ぶ盆栽の数々。
主役は、威容を誇る樹齢何百年という黒松や自然の風雪に耐えてきたかのように枯れた木肌をさらした真柏(ヒノキ科)など迫力ある作品。
その一方で花を咲かせたツバキや梅の〝花もの〟がいい脇役として存在感を示しているようだ。
庭園の多様な作品群を一通り見た後は、屋敷に上がり別の角度から盆栽を味わえるようだ。
この盆栽美術館を今から16年前、私財を投じて作りあげたのが盆栽師の小林國雄氏。
小林氏は、国内に限らず海外でも講義、実演を繰り返すなど独自の活動を展開し、盆栽界の鬼才、風雲児とも呼ばれているようだ。
28歳の時に作品展で五葉松の盆栽に出会い、その品格に大きな衝撃を受けたのを機に盆栽づくりの道を歩み、ほぼ独学で腕を磨いてきたそうだ。
弟子は外国からも受け入れ、これまで100人余が巣立っていったようだ。
今も三人の外国人の若者が修業に励んでいるそうだ。