瀬戸内の穏やな海に面し、潮の分かれ目で、多くの船が「潮待ち」を行っていた「鞆の浦」の平港から目と鼻の先に浮かぶ玉津島(広島県福山市)。
小さな無人島へ続く道は防波堤。
地元ではねずみが寝ている姿に似ていることから、「ねずみ島」とも呼ばれている。
波の影を受けやすいとの理由で、防波堤を島まで延ばし陸続きにしたという。
島の中心には神功皇后を祭った社殿があり、かっては周辺の住民らが船で参拝に訪れていたという。
鞆の浦を含む瀬戸内は昭和9年、雲仙、霧島とともに最初の国立公園の指定を受けたそうだ。
細い道も昔と変わらずに、街全体の景観もそのままに。
風情ある街はハリウッド映画やドラマなどのロケ地としても人気が高く、今では外国人観光客も多く訪れるようになったそうだ。
一方、度重なる台風の影響と住民の高齢化などで、玉津島に立ち寄る人は減少。
昔は祭礼で島に集まり会食をしたり、夕方には灯籠流しもあったようだが、今では平港側の街で行われるようになったようだ。
五月に行われる年に1度の祭礼は、地域住民たちが集まる貴重な機会となるようだ。