「木のクルマ」の第1号の試作車が4月中旬に完成したそうだ。

 

トヨタの子会社の倉庫にあるクルマがそれで、エンジンを守る「ボンネット」とトランクルームを覆う「トランクリッド」は、白地に茶色が混ざり木質感があるという。

 

これこそが木から作った特殊な繊維素材「セルロースナノファイバー」(CNF)を使った〝木製〟部品。

 

CNFは木の繊維を細かくほぐしたもので、直径は髪毛の1万分の1程度という。

 

鉄と比べて重さは約5分の1だが、強度は5倍以上で、耐熱性もあるそうだ。

 

すでに第2号の試作車の設計に着手しているようだ。

 

エンジンと構造部は鋼鉄を使うが、ドアやバンパーなど外装の約8割でCNF部材を採用するという。

 

外観はほぼ木のクルマ。

 

人類の歴史は素材の進化の歴史。

 

木材、粘土、石といった自然界にある素材、天然の鉱石から冶金術で銅や鉄などが製造、化学反応で石油から合成樹脂が製造された。

 

CNFの登場は、鉄と石油の時代のあと、再び木の時代が訪れる可能性を示している。