おにぎり、すし、ふりかけと、日本の食卓で大活躍する「海苔」。

 

ノリ養殖発祥の地で、昭和の東京五輪まで、あと2年となった昭和37年、300年続いたノリ養殖業に幕を下ろした東京・大森。

 

12世紀に大森で、今の海苔が造り始められたようだ。

 

この大森のノリ作りの技術は、瀬戸内海、静岡県の清水湾、浜名湖、愛知の伊勢湾、宮城の気仙沼湾などへ広がったようだ。

 

博物館「大森海苔のふるさと館」に展示の航空写真には、ノリ養殖場が羽田空港のはるか沖まで整然と並んでいる風景が写っている。

 

昭和30年代、この風景は一変。

 

東京五輪の開催を控え、港湾整備計画が浮上。

 

このため昭和37年に漁業権を放棄。

 

現在、東京都大田、品川両区に数十ある問屋は、九州・有明海や瀬戸内海など全国で買い付け大消費地、東京へ供給。

 

味は水質、水温、吸収する有機物の量や質で異なり、焼き上げ、味付け加工も、各のり問屋の工夫があるのだそうだ。

 

味噌汁にご飯、海苔が並ぶ食卓は、日本の食生活の原風景といってもよい。