杉に覆われた緑深い山あいに描かれたピンクのS字。
岐阜県関市の「寺尾ケ原千本桜公園」は県道沿い約2キロにわたって、ソメイヨシノを中心に約千本の桜が植えられているそうだ。
この景色を作り出したのは、かっての寺尾地区の人たち。
昭和26年11月、この地区に待望のバス路線が開通したが、この時、道路わきの斜面では、杉の植林計画が進んでいたという。
これに対して、地区住民が、道路際まで杉を植えると日差しが遮られ、冬場は路面凍結でバスの通行が難しくなると訴えたそうだ。
杉の代わり道路沿いに植えられたのは、落葉樹のソメイヨシノ300本。
夏は木陰を作り、葉が落ちる冬場は差し込む日光が道を照らし、春には満開の桜が楽しめるようになったようだ。
これが千本桜の始まり。
観光資源で地域の財産でもある。
地元住民が作り出した絶景は、今も大事に守られているようだ。