九州山地にある宮崎県椎葉村。
537平方キロという広大な面積を持ちながら、
その96%は山林。
この村の下松尾地区にある棚田は近年、絶景として注目を
浴びているそうだ。
同地区周辺は昔、川沿いや山の緩斜面に集落を成し、焼き畑農業で
ソバや大豆などを栽培し生計を立てていた。
江戸時代末期から明治にかけて、当時の庄屋が中心となって、
縦延長3キロの水路を開拓し棚田が作られたという。
現在、村内有数の米どころになっているそうだ。
この棚田が知られるようになったのは、1枚の写真。
数年前に行われた村の写真コンテストで、「マチュピチュ」のようだと
話題になった。
村では「仙人の棚田」と名付け、昨秋から観光資源として本格的に
PRを開始。
奥深い山里の幾重にも並んで棚田と集落が、観光資源として
新しい役目を担うとしている。