東日本大震災から1週間たって・・・ | マダム茉莉花のブログ

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3.11から1週間たった。あまりに非日常的な出来事が続いた

ためか、ストレスで時間の感覚がずれてしまったのか、とにかく

もう1週間なのかまだ1週間なのか自分でもはっきりしない。

 

この1週間の間に私には何ができたのだろう。

 

そう自問するも、ほとんど何もできなかったことを認めざるを

得ない。

 

某役者さんのブログにはすでに書いたことだが、あの最初の地震

で私の部屋はめちゃくちゃになってしまった。

 

思い起こせば約2年前、私は自分の部屋を見回して、あまりの

物の多さにこれではゴミ屋敷だとうんざりした。

 

後に友人にこの話をしたら、「あなたの部屋は物が多すぎるの。

だから、ゴミ屋敷ではなくモノ屋敷。」と訂正されたが、どちら

にしろ私の部屋はモノにあふれ、1度手を離したが最後、それを

もう1度手にするためには膨大な時間をかけて探さなくてはなら

なかった。私の持ち時間は物を探している間にどんどん残り少な

くなっていく。やりたいこともやらなくてはいけないことも、た

くさんあるというのに私の1日は捜し物をしているうちに過ぎて

いく。

 

少々あせった私はシンプルですっきりした暮らしを実現するべ

く、部屋を片付け、少しずつ物を減らし始めた。

 

もともと物を溜め込む癖があり、物が捨てられず、片付けられ

ない女であるのだから、それは容易なことではなかった。そし

て、2年近い時間をかけてやっと私の部屋は、工事の業者さん

を部屋に入れられるくらいにすっきりした。

 

あと1歩で私が長年夢見てきた「友達を招ける部屋」が実現する

はずだった。

 

それなのに、あの日何の心の準備もないままに部屋のドアを開け

た私の目の前に広がっていたのは、まるで嵐が部屋の中で吹き荒

れたかのような惨状だった。

 

見るも無残に私の努力は水泡に帰していた。

 

1番困ったのはベッドの上に本棚が倒れこんで本が散乱し、ちょ

っとやそっとのことでは本棚を動かすことができないことだっ

た。そして、その本棚は今も私のベッドの上に傾いたまま放置さ

れている。

 

では、私は毎晩どこに寝ているのかというと、仕方がないから

床の一部を自分が横になれるくらいのスペースだけ片付け、床に

直接毛布を敷いて寝ている。当然熟睡できなくて疲れがたまって

くる。

 

まったく、自分の部屋で避難所生活をする人間がどこにいるだ

ろう。そう自嘲するも、1度折れた心はなかなか立ち直れない。

 

実際に被災して本当の避難所生活をしている人がこの文章を読ん

だら、「なんて贅沢な! 私たちの苦難を知りもしないで!」と

怒るだろうが、私は私なりに被災した方々が1日も早くもとの暮

らしに戻られるよう、微力ながらもお手伝いさせていただきたい

と思っているし、完全に復興するまでには何年もかかるだろう

が、ずっと忘れないで力になりたいと願っている。

 

本当に、どうか行方不明の人が一日でも早く、一人でも多く見つ

かって欲しいと祈っている。