是非関税廃止を!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
欧州産ワイン、関税撤廃提案へ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
欧州産ワイン、関税撤廃提案へ
EPA交渉で政府 日本車もゼロ条件に
2014/1/24付
日本と欧州連合(EU)が互いの輸出入品にかけている関税の撤廃・削減を目指す経済連携協定(EPA)交渉で、日本は欧州産ワインの輸入関税の撤廃を提案する。10年程度かけて段階的に無くす案をEU側に示し、EUが日本車に課している10%の輸入関税を撤廃する呼び水としたい考えだ。重要分野の市場開放で譲り合い、停滞してきた交渉の加速をめざす。
日本とEUは来週にブリュッセルで第4回交渉会合を開き、関税交渉の土台になる最初の提案を交換する。日本は貿易品目のうち88%の関税を無くす案を示す。このうち即時撤廃は約80%、段階的に関税を無くすのは約8%とする。EUは即時撤廃で90%程度の提案をする方針だ。
日本はEU産ワインに価格の15%か、1リットルあたり125円のいずれかの輸入関税をかけている。EU産の輸入額は年間約750億円で、ワイン輸入量全体の75%を占める。EUは日本とのEPA交渉でワインの関税撤廃を強く要望。デフフト欧州委員(通商担当)は昨年末、日本の複数の閣僚に「ワインの早期自由化がなければ交渉継続は難しい」との書簡を送った。
日本はチリとのEPAでワインの関税を2007年から12年かけて無くすことで合意済み。「EU産ワインの関税を残せば貿易摩擦が起きかねない」(交渉筋)と判断した。
日本はワイン関税を無くす見返りとして、EUに自動車と自動車部品の関税撤廃を迫る方針。日本からEUへの自動車の輸出額は約1兆1000億円、自動車部品は約5000億円に上る。
EUは韓国とのEPAで韓国車の関税を最長5年で撤廃することで合意しており、日本のメーカーの間では「欧州市場で日本車の競争力が弱まる」との危機感が強い。交渉筋は「ワイン関税を無条件で撤廃するのは不可能」と主張、EU側の譲歩に期待をよせる。
日本はスパークリングワイン(関税は1リットルあたり182円)、ミネラルウオーター(3%)、皮革製品の一部などの関税撤廃も提案するが、ワイン以外の品目については撤廃までの期間は示さない。EUは繊維や衣料、機械類など分野ごとに関税を無くす案を示す。提案を相互に受け入れれば、いつまでにどの品目の関税を無くすかといった具体的な交渉に入る。
日本とEUは4月にも首脳会談を開催する。EUは4月までの交渉内容によってはEPA交渉を打ち切る可能性をちらつかせているが、今回の関税交渉で歩み寄れれば、妥結に一歩近づく可能性もある。
EUは関税分野のほか、食品添加物や自動車の安全基準、政府調達など規制の統一も求めている。日本政府は規制改革会議などを通じ議論を進め、EUとの交渉に臨む。