リビングルームⅡ@Maison Hermes | Keiの空気のように

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どんな時でも笑顔でいれば、なんとかなる♪

来週末で終わってしまう展示会なので、少しタイムリーに。

 

 

現在銀座のエルメス内にあるMaison Hermesで開催されている

ミッシェル・ブラジーのリビングルームⅡ展へ行ってきました。

 

 

リビングルームとはその名の通り、居間を

そしてもう一つの意味として時間軸"living"を含ませた作品が展示されています。

 

たとえば、こちら

とっても大きなカーペット

カーペットは多くのお家にあるものです。

一つ違うのはこの線のような柄

 

何かというと・・・

マイマイちゃんたちが生きていて、跡を残しているのです。

 

ミシェル・ブラジーはフランスの作家ですが、学芸員さんに伺ったところ

日本のかたつむりは大人しいね、フランスのかたつむりは気付くと上にいるとおっしゃったそうで国によってかたつむりの性格まで違うのも面白いなぁと思ったり。

 

これまた学芸員さんに伺ったのですが、常時展示室には4匹出しているのだそうですが、

実際に裏では30匹くらいのかたつむりを育てていて、順番に外に出しているそうです。

 

夜も放置しているそうなので、朝くると学芸員さんはまずはかたつむりを探すところから1日が始まるそうで。。。

 

 

他にはやはりお家にある

デロンギのコーヒーメーカー

こちらは実際に奥様が使っていたものだそうです。

 

そしてこれは息子さんが履かなくなった靴

 

本来の働きとしては終わってしまったものにも新しい役割を持たせる

そんな意味があるのかな。

 

ご本人の近しい方たちのものをこうやって作品に使うのは珍しいことだそうで、

そういったものを間近に見ることができたのも嬉しかったな。

 

 

そして靴の奥に見えているのが

ワインを飲む壁

 

 

実は既に数回こちらに行ってるのですが、最後に行った時にはこんな風に

壁がはがれてきています。

学芸員さんも会期終了まで持つかどうか心配とおっしゃっていました。

 

この壁、こんなにワイン飲んでるんです!

 

 

実際に作品にする前に、日本の多くの品種でテストをされたそうです。

今回、結晶のようなものが浮かんできているのですが、こういった現象が起こったのは

日本のこの展示が初めてだそうで、ミシェル自身も驚いていたそうです。

 

 

そしてこのお部屋

 

以前、ミシェルがアジアを旅していた時に買ったほうきを持ち帰ったら

何かの種がついていたようでほうきから芽が出たそうなんです。

 

それから発想を得た作品だとか。

色んな国のほうきを集め、その材料となっている種を植え、

ほうきからほうきが生えるということを作品にしているそうです。

 

 

そして壁も作品なんです。

こちらはアガーシロップ(寒天のようなもの)に着色し、壁一面に塗ったもの

それが自然乾燥し、だんだんと剥がれ落ち、色も落ちてきているのです。

 

 

最初はこのブルーの色が一面に塗られていたそうです。

このブルーが残っているところだけ、非常ドアになっていて素材が壁と違うそうで

色がしっかりと残っているようなんですが、これも想定外だったそうです。

 

 

会期は27日まで。

銀座でお買い物や会社帰りにふらりと立ち寄るのにオススメです。

 

私も来週の会期ギリギリにもう一度、このお部屋がどういう変化を遂げたのかを観に行こうと思っています。