現代社会では、「Microsoft Office」スイートは、多くの人々が文書、スプレッドシート、プレゼンテーションの作成に使用する最も一般的なツールです。しかしながら、その高額な価格は個人や小規模企業にとって手が出しづらいものとなっています。
しかし技術の進歩に伴い、現在市場には多くの無料で使える代替ソフトウェアが登場しており、ワード、エクセル、パワーポイントなどのOfficeコンポーネントと同様の操作を無駄なく実現できます。
本記事では、Microsoft Officeと高い互換性を持つ無料の代替ソフトウェア5選をご紹介します。これらのソフトウェアを利用すれば、高度な機能を享受しながらコストを抑えることができます。
Office 製品は基本的に安くはなりません
Microsoft Officeの料金一覧
製品 | 内容 | 期間・台数 | 価格 |
Microsoft365 Personal | Word Excel PowerPoint Outlook Publisher Access |
年間契約・月間契約 (同時利用5台) |
税込み1万2984円 (年間) |
Office Personal 2021 | Word 2021 Excel 2021 Outlook 2021 |
永続ライセンス (2台) |
税込み3万2784円 |
Office Home & Business 2021 | Word 2021 Excel 2021 PowerPoint 2021 Outlook 2021 |
永続ライセンス (2台) |
税込み3万8284円 |
Office Professional 2021 | Word 2021 Excel 2021 PowerPoint 2021 Outlook 2021 Access 2021 Publisher 2021 |
永続ライセンス (2台) |
税込み6万5780円 |
Office Professional Plus 2021 | Word 2021 Excel 2021 PowerPoint 2021 Outlook 2021 Access 2021 Publisher 2021 |
永続ライセンス (1台) |
1万円~1万5000円 (ECサイト) |
文書作成ソフトはパソコンで仕事をする際に必須とも言えますが、Microsoft OfficeはPowerPoint込みのパッケージ版で38,284円、自動更新のMicrosoft 365でも年間12,984円ですから、継続的に使用する場合はどうしても高額になってしまいます。
Office Professional Plus 2021は公式サイトから購入できませんが、ネットショップから1万円程度で購入できます。しかし、それでもかなり高価です。
さらに、1ライセンスは1台のコンピュータにしかインストールできません。
Office Professional plus 2021とは?価格、格安購入方法をご紹介

というわけで、できるだけお金をかけずにオフィスソフトを使いたい!という方向けに無料で使えるOfficeの代替ソフトをご紹介していきたいと思います。
Officeの代わりに使えるおすすめソフト5選
Open Office(オープンオフィス)

Open Officeは、Officeの互換ソフトとしてトップのシェアを誇る無料のソフトです。正式リリースは2002年と歴史も長く、様々なフリーのOffice互換ソフトが派生しています。内容は文書作成ソフトのWriter(ライター)、表計算ソフトのCalc(カルク)、プレゼンテーションソフトのImpress(インプレス)といったMicrosoft Officeと同等の機能を持つ編集ソフトがパッケージとなっています。数式やデータベース作成機能も備えるなど、多機能なソフトです。
LibreOffice(リブレオフィス)
LibreOfficeは、2010年にOpenOfficeから派生して作られたOffice互換ソフトです。活発に開発が進んでおり、頻繁な機能の改善が行われています。内容は、文書作成ソフトのWriter(ライター)、表計算ソフトのCalc(カルク)、プレゼンテーションソフトのImpress(インプレス)に加え、グラフ作成ソフトのChartsなど独自の機能を複数備えています。Microsoft Officeとの互換性も高く、複数人でファイルを共有する場合も違和感なく併用が可能です。
OfficeSuite(オフィススイート)
OfficeSuiteは、MobiSystemsが提供するクロスプラットフォームのOffice互換ソフトです。特にモバイル端末での使用に強く、一部のスマートフォンでは最初からプリインストールされています。内容は文書作成ソフトのOfficeSuiteドキュメント、表計算ソフトのOfficeSuite Sheets、プレゼンテーションソフトのOfficeSuite Slidesといった編集ソフトがパッケージとなっています。特にスマートフォンでの使い勝手が良く、PCと連携して文書編集を行いたい方におすすめです。
WPS Office(キングソフトオフィス)
WPS Officeは、中国のキングソフトが開発したOffice互換ソフトです。その軽快な動作と美しいインターフェースで人気があります。また、豊富なオンラインテンプレートを利用できる点も魅力のひとつです。内容は文書作成ソフトのWPS Writer、表計算ソフトのWPS Spreadsheets、プレゼンテーションソフトのWPS Presentationといった編集ソフトがパッケージとなっています。Microsoft Officeとの互換性も高く、クラウドストレージとの連携も可能です。
Microsoft Office Online(マイクロソフトオフィスオンライン)

Microsoft Office Onlineは、Microsoftが提供する無料のオンライン版のOfficeです。Microsoftアカウントがあれば、Word Online、Excel Online、PowerPoint Onlineなどの基本的なOfficeアプリを使用することができます。また、OneDriveと連携しており、ファイルの共有や同時編集が容易に行えます。機能はデスクトップ版と比べて限定的ですが、簡単な文書作成や編集には十分な機能が揃っています。
Microsoft Office 2021と無料のOffice Onlineの違いは何ですか?
Microsoft Officeとフリーソフトどっちがおすすめ?
Microsoft Officeがおすすめな人:
- 仕事や学校で頻繁にWordやExcelを使用する機会がある方。
- 多機能・高機能な編集作業を行いたい方。
今回ご紹介したフリーソフトはMicrosoft Officeと互換性を持っていますが、やはり中身が違うソフトなので100%完璧とまでは言えず、まれにレイアウトのズレなどが起こる場合があります。仕事や学校で使う場合、作成した文書をだれかに提出するという場合がほとんどですから、相手がMicrosoft Officeを使っているという前提で考えると自分も同じソフトを使っていたほうが安心だと思います。
フリーソフトがおすすめな人:
- Microsoft Officeとの100%の互換性を必要としない方。
- コストを抑えてオフィスソフトを使いたい方。
趣味やプライベートでの文書作成など自分用にオフィスソフトを使う場合が多いという方はフリーソフトでも十分代用できます。そしてなんと言っても無料で使えますから、できるだけコストを抑えたいという方には最適です。また、オンライン上で複数人と共有して文書編集を行うことができるGoogleドキュメントなど独自の便利な機能もありますから、必要に応じて使い分けるというのもありだと思います。
まとめ
結局の所Microsoft Officeとフリーソフトどちらを選べば良いのかお悩みの方もいらっしゃると思いますので、どういった方にMicrosoft Officeとフリーソフトがそれぞれおすすめなのか比較していきたいと思います。
いずれの無料Officeソフトも、Microsoft Officeと互換性があり、基本的な機能は備えています。用途や環境に合わせて選んでみてください。